愛する娘へ。
投資を続けていると、いつか必ず「暴落」というものに遭遇する。株価が大きく下がり、資産がみるみる減っていくのを見ると、不安で夜も眠れなくなるかもしれない。
でも、父さんはお前に、その時こそ「慌てない心」を持ってほしい。今日は、投資の荒波を乗り越えるための、心の持ち方と具体的な戦略を教えよう。
なぜ暴落は起こるのか?そして、なぜ慌てなくていいのか?
市場の暴落は、経済のサイクルの一部であり、歴史上何度も繰り返されてきた現象だ。リーマンショック、ITバブル崩壊、コロナショック…その度に「もうダメだ」と言われたけれど、市場は必ず回復し、成長を続けてきた。
これは、人類がより豊かになろうと努力し、企業が新しい価値を生み出し続ける限り、経済全体は長期的に成長していくという、シンプルな事実があるからだ。
【グラフで見る】市場は必ず回復してきた(概念図)
このグラフを見てほしい。一時的に大きく落ち込むことはあっても、長い目で見れば、市場は右肩上がりに成長していることがわかるだろう。
暴落時に心を保つための2つの戦略
戦略1:ドルコスト平均法を信じる
毎月決まった額をコツコツと投資し続ける「ドルコスト平均法」は、暴落時こそ真価を発揮する。
- 株価が高い時は、少ない口数を買う。
- 株価が安い時は、多くの口数を買う。
つまり、暴落は「安くたくさん買えるチャンス」なんだ。感情に流されず、淡々と積立を続けることが、将来の大きなリターンにつながる。
戦略2:自分のリスク許容度を知る
「いくらまでなら資産が減っても耐えられるか?」を事前に考えておくことが大切だ。無理のない範囲で投資をしていれば、暴落が来ても「想定内」として冷静に対応できる。
もし不安で仕方ないなら、それは投資額が多すぎるサインかもしれない。いつでも見直していいんだよ。
最後に、父さんから伝えたいこと
投資は、マラソンに似ている。途中で苦しくなったり、立ち止まりたくなることもあるだろう。でも、ゴールを目指して走り続ければ、必ず素晴らしい景色が待っている。
父さんは、お前がその景色を見られるよう、これからもずっと応援している。どんな時も、一人で抱え込まず、いつでも父さんに相談してほしい。
父より
【免責事項】
本記事は、特定の金融商品の購入を推奨・勧誘するものではありません。情報提供を目的としており、投資助言を行うものではありません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。また、本記事に記載されている情報は、作成日時点のものであり、将来的に制度が変更される可能性があります。